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高齢者福祉分野21件に研究助成
公益社団法人三井住友海上福祉財団(東京都千代田区)は、11月21日、都内にて高齢者福祉分野、交通安全等分野において高い先見性・洞察力のある優秀な著作・論文、研究助成対象者を表彰する「平成30年度研究助成・財団賞贈呈式」を行った。
三井住友海上福祉財団賞には、高齢者福祉分野において著作1点、財団奨励賞には論文1点が選ばれた。財団賞受賞者には研究助成として50万円が、財団奨励賞受賞者には30万円が贈呈された。

 

財団賞に選ばれたのは、桜美林大学大学院老年学研究科白澤政和教授の著作「ケアマネジメントの本質:生活支援のあり方と実践方法」。介護者支援や生活支援について理念的に記されている点や、ケアマネジメントについての研究が集約化されている点などが評価された。
当日、白澤教授は同書をテーマに講演した。「これからは、高齢者だけではなく、支援する家族、周囲にいる地域、社会を含めたケアマネジメントを目指す必要性がある」(白澤教授)

 

財団奨励賞には、奈良県立医科大学県民健康増進支援センター冨岡公子特任准教授の「地域在住高齢者における社会参加と3年後の手段的自立との関連」が選ばれた。そのほか、研究助成対象として、高齢者福祉分野21件、交通安全等分野9件の研究が選ばれた。
同財団による今年度の国内における助成総額は3200万円。海外の助成金も併せると、今年度の研究助成は、応募総数205件中42件、総額4024万円となる。同財団設立以来の助成実績は、累計で2077件、23億8400万円。

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