上場リートのケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人の資産運用会社であるケネディクス不動産投資顧問(東京都千代田区)は、ツクイ(横浜市)が運営する大型の有料老人ホームの不動産など3物件を約98億8000万円で取得する契約を締結した。
すべて介護付
東京・兵庫で
今回取得する3物件はすべて介護付有料老人ホーム。
ツクイの「ツクイ・サンシャイン町田」(東京都町田市)348室を約69億3000万円、日本ケアリンク(同千代田区)の「せらび恵比寿」(同目黒区)34室を16億9000万円、医療法人博心会(神戸市)の「アルテ石屋川」(同)54室を10億6000万円で取得する。
すべての物件は運営会社と別の法人が所有していたため、運営について大きな影響はない。
ツクイ・サンシャイン町田は西館168室・東館180室、合計348室の大型施設。ツクイが運営する高齢者施設の物件を上場リートが取得するのは初めて。
日本ケアリンクは2017年、積極的なM&Aで拡大を続けるソラスト(東京都品川区)の傘下に入っている。グループホームを中心に、有料老人ホーム、小規模多機能型居宅介護、デイサービスなど「せらび」ブランドで23拠点を運営している。介護付有料老人ホーム せらび恵比寿は、JR目黒駅・恵比寿駅から徒歩10分程度の立地で、月額料金が70万円(一時金なしの場合)を超える高級有料老人ホームだ。
医療法人博心会は兵庫・大阪で介護老人保健施設や高齢者施設を複数展開。18年3月に埼玉が地盤で介護事業運営の日本ヒューマンサポートのグループ入りをしている。アルテ石屋川は介護付有料老人ホームとグループホームの複合施設。
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人は高齢者施設や賃貸住宅、及びホテルなど3タイプの不動産を投資対象とする投資法人。高齢者施設関係では、SOMPOケアやニチイケアパレス、トラストガーデン、エクセレントケアシステムなどが運営する21物件を所有している。
高齢者住宅新聞1月23日号で報じたように、2月1日には別の上場ヘルスケアリートが高齢者施設・病院の8物件を総額227億円で取得。ヘルスケア施設でも不動産証券化の気運が高まりつつある。
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