ソフトバンク・ロボティクス(東京都港区)は10日、人型ロボット「Pepper」に次ぐ第2弾として開発されたAIロボット掃除機「Whiz」(ウィズ)を活用したパートナープログラム「AI Clean パートナー」を発表した。
AI Clean パートナー企業はアクティオ、大塚商会、シーバイエス、ソフトバンク、ダスキン、ディーコープ、リコージャパン、リ・プロダクツの8社。ウィズのリースやレンタル、保守サービス、消耗品販売などを行う。高齢者施設や病院など、人手不足や清掃員の高齢化といった問題を抱える企業に対しウィズの拡販と普及を目指す。
また、「AIClean元年」と題し、3000施設を対象にAIロボット掃除機ウィズを最大1ヵ月無料で利用できるキャンペーンを実施する。
ウィズは機械に不慣れなスタッフでも扱える簡単な操作が特徴。最初に手押しでルートを学習させると、後は自律走行で掃除する。植木鉢など学習時にはなかった障害物なども、センサーで検知して避けて走行するため、人との接触も回避できる。掃除できる範囲は家庭向けの5倍の500㎡。
実証実験は、商業施設やオフィス、ホテルなど15施設で行われ、全てで本格導入が決定している。人の目には見えない細かいダニなども一掃できる点や、学習したコース全面を確実に清掃する点が、人による床掃除よりも低コストで効率的と好評だという。
「ウィズを導入することで、掃除にかかる人件費の削減が期待できる。実証実験では、平均で2割のコスト削減につながった」(ソフトバンク・ロボティクス 吉田健一事業推進本部長)
サービスの利用料金はパートナーごとに異なるが、5年契約の場合で月額2万5000円(税別)程度を想定している。
冨澤文秀社長は、「人手の確保に向けてのウィズの活用に大いに期待している。海外での販売も視野に入れており、1~2年内に数万台の販売を見込む」と語った。
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