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真全(横浜市)が運営するサービス付き高齢者向け住宅「和楽久シニアレジデンス長津田」(20室)は小規模多機能型居宅介護「シニアサロンデュランタ」(登録29名まで)を併設。認知症者ケアの一環としてバリデーションを取り入れているのが特徴だ。

バリデーションの研修は1ヵ月に1回2時間、12ヵ月を1サイクルとして、一般社団法人公認日本バリデーション協会の講師が教鞭をとる。2014年から1期目を開始し、現在は5期目がスタート。社内研修だけでなく、バリデーションワーカー資格取得のための外部講習への職員派遣も行う。

バリデーションとユマニチュードの違いは、前者は症状の重い認知症の人への対応に特化していること。触れる、目を見る、歌うなどで心を通わす。また、否定せず傾聴することに重きを置いているため、帰宅願望があっても傾聴の中で自然に現状を受け入れられるようになる。

小多機併設のため、小多機に登録するサ高住入居者は訪問介護サービスを実質無制限で使えるが、利用者ができることは極力、自身で行うことを促している。カメラ付き電話で訪問介護の利用要請をすることで、利用者と話し様子を見つつ、必要か判断して介護を行う体制を敷いている。

自分でできることは自分でやる、を徹底しているため要介護度が改善した利用者が毎年いるという。介護度が上がるのは病気やケガをした利用者のみで、それ以外は全員要介護度を維持・改善している。

バリデーションや要介護度改善を評価された結果、同社が運営するサ高住は高齢者住宅経営者連絡協議会が実施している「リビング・オブ・ザ・イヤー2014」で優秀賞を受賞。小多機は神奈川県が実施した第1回(16年)・第3回(18年)「かながわベストセレクト20」に選ばれた。

 

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