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介護ロボットに注目 入居者と交流も
チェコ共和国のモニカ・バビショヴァー首相夫人は10月24日、社会福祉法人友愛十字会(東京都世田谷区)の特別養護老人ホーム「砧ホーム」(同)を視察に訪れた。モニカ夫人は1時間ほどの滞在時間の間で、パワースーツや見守りシステム、コミュニケーションロボットなど介護ロボットを見学し、入居者との交流も楽しんだ。

 

 

22日の即位礼正殿の儀に合わせて来日したモニカ夫人は介護ロボットに関心があり、運用が行われている施設の視察を希望していた。砧ホームは東京都より「ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業」において、積極的に介護ロボットを導入するモデル施設に指定されており、昨年度は53件318名の視察受け入れ実績をもつ。そのため、東京都福祉保健局からの視察の相談があり、それに応じる形で、今回で通算4ヵ国目の視察受け入れとなった。

 

 

ホーム内では小さなチェコ国旗を持った入居者達が通路に並び出迎え、モニカ夫人は笑顔と握手でそれに応じた。現場ではベッド横に設置された固定式リフトやキング通信工業製の「シルエット見守りセンサ」を見学。スマートフォンなどの端末を利用した見守りシステムに強い関心を寄せた。

 

 

セラピーロボットに驚き
また、アザラシ型セラピーロボットの「パロ」を見たモニカ夫人は、撫でるなどして反応を楽しむ様子も見られた。「とても可愛いです。大人にとっても、癒しを与えてくれる人形などは効果的だと思います」と感想を述べた。

 

合わせて講義も実施された。蒲原基道理事長は「今回の視察が、日本とチェコの友好関係のさらなる進展へとつながることを大いに期待しております」と挨拶。続いて、鈴木健太施設長より、日本の少子高齢化の現状とそれに伴う介護人員不足、介護ロボット導入の意義についてなどの講義がなされた。

 

 

視察後にモニカ夫人は、「職員がポジティブな思考で入居者に接していたことが感慨深く思いました。見せかけではなく、職員と入居者は本当によい関係を築けていることが感じられました」と語った。

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