都内で訪問看護事業を展開するLE.O.VE(リオーブ/東京都渋谷区)は10月、職員が400名に到達。看護師150名、リハ職150名、そのほか福祉用具専門相談員、ケアマネ、ネイリストなど多彩な人材を雇用。看護・リハ職は99%が常勤だという。都内32拠点の展開について多江和晃社長に話を聞いた。
──スタッフ総勢400名となった
多江 10月に16人増えて400名となった。1つの節目と考えている。
──訪問看護は看護師の採用・定着に苦労している事業者が多い
多江 キャリアアップ制度で将来を見せたり、ローテーション勤務で無理のない働き方を推奨したりとできる手を尽くしている。ただ、それでもやはり半数近くは5年ほどで退職してしまう。拡大フェーズにおいては、これを法人の努力で回避することは難しく、ある程度想定して経営するしかないと考えている。
──採用ルートは
多江 求人広告媒体では看護師は集まりにくく、人材紹介会社の影響力が大きくなっている。多少強引なやり方に問題を感じている。求職者本人の意思を最大限尊重しているなら良いが、手数料を高く払う法人に優先的に紹介していないか。
──東京都世田谷区をメインにサテライトで拡大している理由は
多江 32拠点の中でステーションは1ヵ所のみだが、すべての拠点はいつでもステーション登録できる人員・管理体制にある。サテライトではあるが管理者・チーフ職も配置し、書類管理なども徹底している。現状はステーションにする意味合いは薄い。
──独立系訪看としては大手に入る。拡大できた理由をどう考えているか
多江 住み慣れた家で最期まで暮らすためには訪問看護は絶対に必要なサービスだが、まだまだ数が足りない。年間600名と面接し、100名に内定を出し80名を採用する。このコストを捻出するには経営的にも楽ではない。どこかで一度踊り場を作るべきと考えているが、今ではない。
──訪看ではN・フィールドが上場している。LE.O.VEはどうか?
多江 出資の話は多いが資金調達以外のメリットを享受できるとは思えない。現状、上場については検討していない。
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