介護コンサルティングのマネージリテラシー(仙台市)は、店舗型の介護・医療職業紹介をイオンなどのショッピングセンター内へ出店する。3月、仙台の直営店はイトーヨーカドー内に移転した。今後、フランチャイズ加盟店が埼玉、岩手のイオンに開設予定だ。
ショッピングセンターで求職相談・資格研修実施
同社の店舗型の職業紹介所「介護・看護 求人支援センター」は、2017年にスタート。仙台市内の複合ビルのテナントとして運営していたが、先月、市内のイトーヨーカドー内に移転した。
店内には相談カウンターのほか、初任者研修・実務者研修が受講可能な教室も併設している。
これまでの直営店の実績では、広告を見ての来店や研修生の転職希望など、月間80~100名程度の相談を受けているという。
すでに大阪・静岡・栃木において3社のフランチャイズ加盟店が店舗を運営しており、5月以降、埼玉・岩手・神奈川・山形で開設が決まっている。直営含め全国8店舗となる。埼玉・岩手の店舗はイオン内に出店する。
直営店では多い月で50名が看板を見て予約なしで来店する。集客力のあるイオンなどショッピングセンター内に出店することで、求職者の来店数増加が期待できる。特に郊外のショッピングセンターは幅広い年齢層が来店することから、これまでに介護職を検討していなかった層にも仕事の魅力を訴求していく。
店舗の出店は30万人商圏に1店舗を目安とする。加盟店7法人中、5法人は社会福祉法人を母体に持つ企業だ。求人の入口を自ら設けることで優秀な人材を確保できる。人材紹介会社などに支払ってきた高額な手数料が減り、その上外部に人材を紹介することで保険外収入を得るモデルだ。
フランチャイズの加盟料は約500万円。サポート・業務管理料は月30万円程度。有料職業紹介の許可申請、物件調査や内装デザイン、販促物・ホームページの作成、広告記事作成・出稿代行などはノウハウを持つ本部(マネージリテラシー)が代行する。スタート時は相談員2~3名で、これまでのケースでは3ヵ月程度で単月黒字になっているという。
介護・看護業界は求人広告からの採用が難しくなっており、離職率も比較的高い。人材紹介会社を頻回に利用することで採用経費が経営を圧迫している。人材紹介会社の中には求職者と面談をせずに職場を紹介したり早期に転職を促したりするケースもあり、ミスマッチが横行しているのが現状だ。手数料問題だけでなく、ひいては本人のキャリアアップにも悪影響を与える。
「しっかりとカウンセリングをした上で求職者に適した施設を紹介する。本人に合った職場で長く働いてもらいたい」(マネージリテラシー横山健社長)
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローしよう
Follow @kj_shimbun