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日本看護協会 2019年病院看護実態調査

 

公益社団法人日本看護協会(東京都渋谷区)が先月発表した「2019年病院看護実態調査」結果によると、看護職員の離職率・給与については、ほぼ横ばい、既卒採用者の離職率が依然と高い割合だった。

 

 

この調査は19年9月2日から10月11日に全国の病院8300施設を対象に実施したもので、有効回答数は3385。

 

 

18年度の離職率について、正規雇用職員は10.7%で前年度比0.2ポイント減、新卒者は7.8%で前年度比0.3ポイント増、既卒採用者は17.7%と全体としてほぼ横ばいだった。

 

給与については、20年度採用予定の新卒者の予定初任給平均は高卒+3年課程では、基本給20万1263円、大卒では20万7856円と離職率と同様、横ばいだった。今年度初めて調査した大学院卒では、21万1814円だった。

夜勤手当の平均額は三交代制準夜勤で4141円、深夜勤で5033円、2交代制夜勤で1万1026円といずれも横ばいだった。

 

 

 

また、看護協会が13年に作成した「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」に基づく勤務編成の実施状況については、「夜勤の連続回数は2連続までとする」87.2%、「休憩時間は夜勤の途中で1時間以上確保する」85.7%、「夜勤後の休息について1回の夜勤後の休息は概ね24時間以上」84.3%、「夜勤・交代制勤務者の早出の始業時間は朝7時より前を避ける」80.5%を実施している施設は8割を超えていた。

 

 

 

一方、「取り組む予定がない」割合が高かったのは、「勤務の拘束時間は13時間以内とする」39.6%、「交代の方向は正循環の交代周期とする」25.1%(三交代制夜勤のある病院のみ回答)、「夜勤後の休息について、2連続夜勤後に概ね48時間以上を確保する」16.7%だった。

 

 

 

多様な勤務形態の導入状況について、法定外で実施している制度で規定に明記している項目は、「年休が半日単位で利用できる制度」72%、「退職した職員の再雇用制度」49.9%、「年休が時間単位で利用できる制度」46.3%が高い割合だった。

 

 

 

■ 「 看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」の勤務編成の基準の実施、取り組み状況 (n=3,385)
※★印の項目は、三交代制夜勤のある病院のみが回答(n=999)

 

 

 

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