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 ツクイ(横浜市)は7月1日、東京都港区北青山にサービス付き高齢者向け住宅「ツクイ・ののあおやま」を開設した。同社が運営する施設としては最高価格帯で、「表参道駅」徒歩5分の好立地。「ツクイの集大成」としてのサ高住を誇る。

 

「ツクイ・ののあおやま」外観。建物には商業店舗や保育所などを併設する

 

 

 

「ツクイ・ののあおやま」は特定施設の指定も受けており、介護付有料老人ホームとしても利用可能。総居室数は49戸、居室は10タイプをそろえる。「青山共創」をコンセプトとする官民一体の複合市街地開発において、中心となる25階建ての建物の1~4階部分が同住宅だ。

 

 

 

自立者向けのアクティブプランの料金は月額82万1000円~147万5500円(入居時費用なし月払い方式のみ)、介護付ケアプランの料金は88万400円~159万4300円(月払い方式の場合)と、同社が運営する最高価格帯の住宅となる。

 

全住戸に見守りシステムを完備する。訪問看護事業所と保険外の訪問介護事業所を併設し、24時間体制で訪問診療を行う医療法人社団悠翔会と連携。看護師2名に加え、作業療法士などのリハビリ専門職も常駐する。

 

1LDK居室の内観。設計デザインは隈研吾氏が監修

 

「立地、ケア、医療」すべてを満たす同住宅のニーズは高く、セカンドハウスとしての利用を検討する問い合わせが多いという。新型コロナウイルスの影響で入居募集の開始が6月中旬となったが、「12月までに80%の入居率を目指す」方針だ。

 

 

 

水分摂取や歩行の機会を生活の中で創出するため、多くの「仕掛け」がある。各階の共用部に「デトックスウォーター」「富士山の天然水」「レモネード水」を配置し、歩きながら水分摂取を楽しめるよう工夫。カフェやシアタールーム、フィットネスルーム、檜風呂などの共用部も充実している。ライブラリースペースの選書は蔦屋書店が担う。

 

 

 

山中秀樹マネージャーは「表参道の交差点のイメージで、毎日ストーリーが異なるような生活を送っていただきたい。一般的な『介護』と結びつかなかったことを結び付けていきたいと考えています」と話す。

 

採用面では初の社内公募により志高く働けるスタッフを選任。外国人採用により、多言語対応も可能という。日常の多様なアクティビティはトライと連携し「大人の家庭教師」として提供、タブレットを活用して「他国の誰かの日本語講師になる」ことなどもでき、生きがい創出につながりそうだ。

 

山中秀樹マネージャー

 

 

 

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