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中銀インテグレーション(東京都中央区)は、1971年より静岡県熱海市を中心に中高齢者専用マンション「ライフケアシリーズ」を展開。2012年、兵庫県住宅供給公社が事業運営する介護付有料老人ホーム「パストラール加古川」「パストラール尼崎」の管理運営受託を開始。21年、「グローバルビレッジ津雲台」にサービス付き高齢者向け住宅を開設予定、22年には「SuitaSST」でシニア分譲マンションを運営するなど関西エリアに展開している。それぞれの事業構想や展望について渡辺蔵人社長に話を聞いた。

中銀インテグレーション 渡辺蔵人社長

中銀インテグレーション 渡辺蔵人社長

 

 

アクティブシニアが対象

 

――運営している施設の特徴は。

渡辺 主に所有権分譲方式・中高齢者専用住宅の運用を手掛けている。アメリカのアリゾナ州にあるサンシティをモデルにしており、対象者は重度者ではなく、アクティブシニア。また、利用者が施設での生活を通じて、「世代を超えた交流ができるまち」をコンセプトにしている。

 

 

 

――グローバルビレッジ津雲台について。

渡辺 グローバルビレッジ津雲台は、パナソニックホームズを代表企業とするコンソーシアムがPFI事業として展開する国際学生寮整備運営事業。施設の集約化に伴って生み出される土地を活用して、シニアレジデンス、商業施設などの民間付帯施設を設けて、地域との交流や周辺住民の利便性も実現する。

 

 

単なる居住ハードではなく、異文化交流・地域交流などの教育ソフトを含めた、グローバル人材育成拠点となることを目指す。敷地内には大阪大学の学生寮・教職員宿舎、コミュニティスペース、民間付帯施設としてコンビニエンスストア、学習塾、クリニックなどを併設。整備戸数は大阪大学の学生寮300室、教職員宿舎400室、サ高住・シェアハウス・賃貸レジデンスが239室。

 

グローバルビレッジ津雲台

 

 

――サ高住事業を手掛ける。

渡辺 グローバルビレッジ津雲台内にサ高住「グランヒル・ユニバ中銀千里つくも台」を来年1月にオープンする予定。地上10階建ての一部をサ高住として運用する。戸数は55、賃料は月額9万8000〜17万6000円(予定)。1階の食堂で食事提供を行う。

 

食堂は、日中カフェとして利用ができ、夜はお酒も提供する。入居対象者は自立者で、要介護者は受入れていない。見守りサポートをメインとしているため、介護サービスが必要になった場合は、訪問介護などの外部サービスと連携して、長く住めるように協力する。また、同じ敷地内に大阪大学の学生寮があるため、学生と交流ができるプログラムを構築したい。

 

 

 

――SuitaSSTではシニア分譲マンションを提供する。

渡辺 SuitaSSTは、パナソニックが進める「サスティナブル・スマートタウン」の第3弾プロジェクトで、パナソニックの工場跡地を活用したまちづくりの関西地域初展開となる。22年春にまちびらきする予定。敷地面積2・3 ヘクタールに、多世代が住まい集い交流する街区として、ファミリー分譲マンション、シニア分譲マンション、サ高住、グループホーム、学習塾、保育所、複合商業施設、交流公園などで構成されている。

 

当社は、シニア分譲マンションの運営を行う。地上8階建て、戸数は126。シニアマンション内でのサークル、活動団体の組成、活動支援を行うことで、住民間のコミュニティや活躍の場を構築したい。また、マンションやSST内のコミュニティを通じて「身体機能の維持」「孤独の解消」「自立心の向上」「生きがい造り」などの役割を担いたいと考えている。

 

 

 

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