東京都医師会 検査機関1400ヵ所を目標
公益社団法人東京都医師会(東京都千代田区)は7月30日の記者会見で、拡大する新型コロナ感染症への対応策として、介護施設などで集団感染者が発生した場合に同会が所持している「PCRカー」をただちに派遣し、迅速かつ効率的なPCR検査を行える「mobileチーム」を結成した。同チームでは1日当たり200〜300人の検査が可能であるという。
mobileチームは、同会の医師が所属する病院や救急委員会のメンバーによって構成され、行政からの依頼が来ればいつでも出動可能だという。PCRカーの1台は、豊田合成(愛知県清須市)が5月7日に寄贈した特装ハイエース。車体後部に隔壁が設置されており、検体採取作業員の手のみが、PCR被検者に届くようになっている。
記者会見では、同会として愛知県、大阪府、福岡県などのエピセンター化(感染震源地)している地域の徹底検査要請を発表。検査拡大のため、東京都医師会としても都内1400ヵ所で検査できる場所を設けることとした。また、コロナ専門病院を都内数ヵ所に設置するとし、地理的な配置も考慮しつつ合計3000床程度の病院を想定しているという。
同会の平川博之副会長は今後の介護崩壊を防ぐために
▽介護施設で陽性者が出た際は速やかに専門病院に転院(陽性者は即入院という原則の徹底)
▽施設内に感染源を持ち込まないために、入所(短期・長期問わず)の際はPCR検査を実施し、陰性を入所の条件とすること
▽感染者が出た場合、濃厚接触者だけでなく、全入居者・全職員にPCR検査を実施すること
とした。
記者会見当日、都内での感染者は1日としては過去最高の367人を記録(7月30日時点)。尾﨑治夫会長は「今すぐに国会を収集し、法改正を求む」と語り、特別措置法を改正し、法的拘束力のある休業要請と、それに伴う休業補償を求めた。
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